ていねいな暮らし

しづか亭のていねいな暮らし

鳥たちの美声 ~晩春~

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鳥の声に励まされつつ
畑しごとに力が入る菜園の春

ひらひら舞い散る桜の花びら。「あ~もったいない!もう少し咲いていてもいいのになぁ」と、散りゆく桜に寂しさを感じます。でも、春の陽射しがたっぷり降り注ぐ菜園では、カタクリ、スミレ、バッケ、レンギョウ、シダレザクラなど春の花が咲きはじめて、寂しさなんて感じている暇がありません。さらに、花を求めて、虫を求めて、菜園で盛んに飛び交い始めているのが、春の鳥。「私の歌は春の歌、ケキョ!のビブラートは難しいのよ」と山のどこかしこから耳に届く、歌姫ウグイス嬢。「お客さんに会いに来ちゃった!」とスズメが窓辺の小枝でご挨拶。「バサバサバサバサ」と大きな翼をゆったりと羽ばたかせて、杉の木のてっぺんに陣取るサギ。「ピチクリ、ピチクリ、ピチクリ」と懸命にさえずりながら飛ぶヒバリ。土作りと種まきに追われる畑しごとの手を休めて、ついつい鳥たちの声に聴き入ってしまいますね。

 

吹く風もほがらかになり、厚手の上着から解放される4月末。七十二候の「霜止出苗(しもやみてなえいずる)」にあたり、そろそろ霜が降りるような寒さが落ち着き、田植えにそなえて苗を育てる時期と言われています。平泉の里山でも「さあ!今年も米こしぇやんねばわがんねな~(やらなければ、いけないね~)」と、田んぼで作業する農家さんが増えてきました。コメ作りには八十八手がかかりますが、初めの大事な作業が「苗代作り」。野菜や花と違って、稲の種は直接田んぼにはまかず、トレー(約30cm×約70cm)で成長させて約3週間。20cmほどの青々とした立派な「苗代」を、広々とした田んぼに植えていきます。5月中旬には、稲の緑と空を映す田んぼの水が、美しい景色を織りなしていくことでしょう。

 

菜園でも、畑しごとが本格的にスタートしました。ジャガイモの種イモを植えたり、ハーブの種類を増やしたり、花の球根を植えなおしたり…。4年目の春、ますます気合十分です。育てていく野菜も花も、70~80種類を目指していきますので、「朝さんぽ」もぜひご期待くださいね。

 

 

 

今年も5月から9月まで、全5回染色体験を開催。5月12日のテーマは「ハーブで染めてみよう」。優しい澄んだハーブ色(黄系・緑系)に染めましょう。参加料は1000円(※生地の持ち込みは、大きさ等で別途代金をいただきます。生地の布は、3000円前後)。10時30分〜13時00分を予定しています。

5月下旬からは「朝さんぽ」がスタートします。これまでのように、野菜や花について、あれこれおしゃべりしながら散策するほかに、採れたて野菜を生で食べたり、その場で焼いたりしながら、菜園を楽しんでもらえるように工夫していきます♪天気の良い日は、朝の清々しい空気を一緒に味わいませんか。

しづか亭の名物「シダレザクラ」が、艶やかなピンク色になっています。平泉町内の桜がいつもよりも早かったですが、やはりこのシダレもいつもよりも花が早かったですねー。この色を見ると、春が来たんだんぁ~と実感します。