ていねいな暮らし

しづか亭のていねいな暮らし

心奪われる浄土の世界 ~晩秋~

 

 

 

 

 

 

ていねいな暮らし031タイトル

天空が入れ替わったような鏡面 彩りに包まれた浄土の世界が広がっています

毛越寺_大泉ヶ池 写真上は、毛越寺の大泉ヶ池。雲のないスッキリとした秋空が池面に映ると、天地が逆さまになったような不思議な感覚に。写真下は、同境内の手水場。今年は、11月半ばまで紅葉が楽しめますように 紅葉が深まるこの時期は「楓蔦黄(もみじつたきばむ)」と呼ばれる晩秋の末候です。今では「モミジ」といえば「楓(カエデ)」を指し示しますが、本来は「揉み出(もみず)」が語源。草木の色が、揉みだされるように変化してくる様子から「モミジ」という言葉が広がったそうです。植物の内面からぐっと湧き出してくるようなグラデーションこそが、見る者の心をとらえて離さない紅葉の素晴らしさなのでしょうね。平泉町内は、10月下旬から色付き始めて、なかなかの見ごろを迎えています。世界遺産の毛越寺、中尊寺には、いつもにも増してたくさんの方が訪れています。人混みに出かけるのがおっくうに感じるかもしれませんが、不思議なことに人出が多くても境内の穏やかさ、清々しさはいつも通り。この時期だけの色付きの平泉をぜひ旅してみてください。初冬を迎える前のフィナーレを飾ってくれている紅葉に包まれてみてください。 中尊寺_紅葉銀河 今年は「紅葉銀河」と題して、中尊寺の参道がライトアップされています。~11月12日までの期間限定で、時間は16~18時まで。紅葉はもちろん、ライトアップされた歴史的な建物がぐっと迫ってくるような見ごたえがありますよ 平泉町内_銀杏並木 平泉町内のイチョウ並木。JR平泉駅を降りて、中尊寺方面へ向かう幹線道路添いにあります。スッと伸びたイチョウの木が、鮮やかな黄色に染まるといつもより華やかな道に見えます 毛越寺_観自在王院跡 個人的にオススメなのが、毛越寺の隣にある「観自在王院跡」。大きな池には越冬中のカモが悠々と泳ぎ、広々とした敷地内では近所の子ども達が遊びまわっています。ベンチもあるので、散策しながらちょっとぼんやりする時間に浸るには良い場所ですよ