ていねいな暮らし
しづか亭のていねいな暮らし
里山らしい色の世界 ~初夏~

野菜と草木花の優しい色で染めていく 世界でひとつだけの “わたし色” ストール

緑を増した若葉が、目にまぶしい季節。梅雨に入るまでの爽やかな空気は、胸いっぱい吸い込んで、颯爽と歩きたくなりますよね。この頃の農山村の風物詩といえば、藤の花。別名を「二季草(ふたきぐさ)」ともいい、春夏にまたがって咲くのが特徴です。野生の藤が、ひと雨ごとに力を増し、山を覆うように紫色に染める様子は圧巻。まるで春から夏へ誘う波のようです。
そんな藤の花盛りのしづか亭では、5月22日(日)に染色体験イベントを行いました。天気にも恵まれ、爽やかな五月晴れの屋外で、染色体験をスタート。今回も講師は、おなじみの千葉まちこさん(平泉町在住・染色家)。この日登場した染め液は、ユズリハ、アヤメ、藤、ツバキ、ツツジ、桜、ソバ、玉ねぎ、コウタイ菜、カモミール、ムスカリなど。千葉さんが用意した煮汁だけでなく、菜園の草花や枝などを採ってきてその場で煮出したものも登場しました。 「そばの色ってこんな色になるのですね」 「明るくて素敵な色になりました」 「もっと濃い色がいいから、今から別の色で染め直しします」 「色止めをしたら、また雰囲気変わって良かったです」 「乾くと色が変わるのですね」 …などなど、参加したみなさんからいろいろな声が聞かれ、こちらも勉強になることが多かったです。 黄色や緑色に染まったストールが多かったですが、中にはピンクやグレー、茶色もありました。「青にしたい!」という声もあり、ムスカリなどで挑戦しましたが、残念ながら思うように色が出ませんでした。講師の千葉さんによれば、青系の色を出すのはかなり難しいとのこと。ですが、色が出ないからこそ、さらに次も、次もとチャレンジしたくなりますよね。次回もまたイベントを予定しておりますので、興味のある方は、ぜひご参加ください。次回の詳細は、決まり次第、フェイスブック、公式ホームページにてご案内いたします。

