ていねいな暮らし
しづか亭のていねいな暮らし
里山の風たより:初夏の戸河内川を散策。関連する伝説を調べてみました。

しづか亭の入口に流れる「戸河内川(とかないがわ)」は中尊寺周辺の「衣川(ころもがわ)」まで繋がっています。
しづか亭までは、ほとんどのお客様がお車、またはタクシーをご利用になってご来訪いただきますのでなかなか川の方までお散歩される方は多くないかと思いますがとても気持ちの良いスポットです。
先日訪れた際は、水面が鏡のようになっていたので思わずシャッターを切りました。
「戸河内川」には「男滝」「女滝」が存在していて、このようなものがあると大体逸話や伝説がつきもの。
なにか由来があるのかと調べてみたところ「民話の平泉」から「山伏石の話」に辿り着きました。まんが日本昔ばなしなどにも残っていますので、ご存知の方もいらっしゃるかと思います。
昔々、旅の山伏が女滝の前を通り過ぎようとしたところ、病気で動けないという女にたのまれ、男滝まで背負って行くことになった。山伏は、ふとしたことから女の正体が”女滝に住む化物”と気づくか、女は「私の正体を口外したものはことごとく石にする」と告げて川に消えた。
翌朝、山伏が村人を戸河内川の河原に集め化物退治のため祈祷を行うと、男滝、女滝から水が高く吹き上がり、2匹の化物があらわれて激しく山伏と闘う。ついに山伏の法力によって鎮められた化物は、滝のほとりに黒い大きな石になったという。そして法力を使い果たした山伏も石になったという。
上記は滝付近に残る文言ですが、昔話では「草履を川に流されて困っている女」になっているほか、男滝(琴ケ滝)には女の夫が住んでいたということになっています。闘いでは、男滝で山伏の下半身は石となり、村人に担がれて女滝の妖怪を倒しに行ったということになっているようですね。
どうやら、戸河内川の水が枯れた時、川淵の底から2つの妖怪の意思が見られるという逸話もあるようです。
どちらの滝もしづか亭から山をまわって中尊寺へ抜ける途中に立ち寄ることが可能です。ご興味のある方は足を運んでみてくださいね。
さて、6月も残すところわずか。
平泉は盆地ですので、夏は少々熱がこもりやすい立地です。散策をご予定でしたら、この季節はアヤメや紫陽花が見られ、水田もキラキラ輝きますのでおすすめの季節ですよ。
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