ていねいな暮らし
しづか亭のていねいな暮らし
雪の下の元気な野菜 ~初春~
元気いっぱい育って欲しい
野菜づくりと重なる「つるし雛」の願い
雪の下で、凍らずにぐっすり眠っていた聖護院大根。長く保存しても、みずみずしいのは雪の力のおかげ。でも、今シーズンは雪が少ないなぁ…
小さな人形に想いを込め、赤ちゃんの大事なお守りとして吊す「つるし雛」。愛好家からお借りしたつるし雛を館内に飾り、春のような華やかさでおもてなしをしています。「子どもが健やかに育って欲しい」と願う親心。「大地の力を蓄えて大きくなれよ」と畑で野菜を育てる私たちの想いとも重なり、つるし雛を見るたびに、なんだか胸にじ~んときちゃいます。
ひな人形を飾るなら「雨水」の頃が良いとされています。雨水とは、空から降るものが雪から雨に変わり、氷が溶けて水になる、という意味。草木が芽生えはじめ、昔から、畑しごとの準備にとりかかる目安とされてきました。春一番が吹くのもこの頃です。雨水にひな人形を飾ると、良いご縁に恵まれるという言い伝えがあります。きっと、物事が動き出す時期に、ひな人形を出してきちんと飾るという節目を大事にする気持ちが、ご縁を呼ぶのかもしれませんね。ご縁といえば…しづか亭では、お泊りのお客様のさらなる良縁を願って「ハマグリと菜花のすまし汁」を3月いっぱい提供中ですので、春の彩りに包まれたしづか亭へ、ぜひお越しください。
雪が雨に変わる頃とはいえ、東北・岩手の本格的な春はまだまだ遠く、ときおり驚くような大雪が降ったりもします。でも、そうして三寒四温を繰り返しながら、春に向かっていく。だんだん暖かい春が近づいているのだなぁという喜びに心が満たされます。
しづか亭ロビーの吹き抜けに吊るしている「つるし雛」。下から見上げるのもなかなか見ごたえあります。特に、ロビーに朝陽が差し込む時間は、光に包まれたひな人形が輝いているように見えて、さらに美しさが増しますよ
ハマグリの貝殻は、対になっているものしか、ぴったりと合わないことから良い夫婦の象徴とされています。桃の節句には欠かせない、ハマグリのお吸い物。しづか亭では、春らしい菜花を添えて、3月いっぱいお泊りの方のご夕食にお出ししています