ていねいな暮らし

しづか亭のていねいな暮らし

そばをもっと身近に ~仲秋~

 

 

 

 

 

 

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爽やかな風とともに秋の匂い、漂ってきます。

田んぼ_ホンニョ掛け しづか亭周辺の里山。実りの季節を迎え、例年、10月上旬には米を天日干しさせるためのホンニョ掛けの光景が広がります。これぞ、日本の原風景

抜けるような青空にイワシ雲。どこからともなく漂う金木犀(キンモクセイ)の香り。そして、心に染み入る虫たちの声。うだるような夏の暑さが懐かしく感じられるほど、秋の訪れには、どこか寂しさを感じてしまいますよね。でも、仲秋は草や葉が活力を取り戻す「壮月」とも呼ばれる季節なのだそうです。涼しく心地よい風に吹かれると、夏の疲れから解放され、体にぐっと活力がみなぎります。いきいきとした体で秋の味に舌鼓。ご飯が何杯でもいけちゃいそうな…これもまた秋の醍醐味ですよね。

しづか亭の大看板といえば「そば」。「自分たちの手で、そばを育てて実を収穫したい」と昨年から奮闘してきました。そして、今年も菜園では可憐な白い花が咲き、9月半ばに「そばの実」を収穫。これから脱穀、乾燥、製粉があり、口にできるのはもう少し先になりますが、どんな味に仕上がっているのか、とても楽しみです。さらに、この秋からは「赤そば」の種蒔きにもチャレンジ。実際に見ると、赤というよりは濃いピンク色の花が咲き、とても鮮やかで驚きました。

 そして、挑戦がもう一つ。「そばをもっと身近に感じて欲しい」との想いがつのって、「手打ちそば体験の宿泊プラン」を始めることになりました。懸命に作ったそばは、何よりのごちそう。また、そばをひたすらに打った後の心地よい達成感も、何とも言えません。モノづくりの面白さを、ぜひ体感してみませんか?

そば打ち_仕上げ はじめてのそば打ちは、思うようにできないかと…。だけど、それが面白い。最後まで仕上げた時の達成感があると、食べた時の美味しさも格段に違いますよ。そば打ちの楽しさをぜひ体験してください。 そばの花林糖 そば打ちで生地が余った場合は、料理長がかりんとうにしてプレゼントします。 花摘み_のぶちゃん

菜園で栽培している花を摘んでいるのは、女将・のぶちゃん 中学生の頃から生け花が好きだったという、のぶちゃん。ロビーやフロント、各お部屋など…館内の花のほとんどを、のぶちゃんが活けています。

百日草

その名の通り、花を長く楽しめる「百日草」がお客様をお出迎え 菜園では、9月上旬から10月下旬まで、約2か月近くも百日草が次々と咲き、しづか亭を彩ってくれています。